・アップグレードする数万円の価値が本当にあるのか?
・本当に重いゲームや動画編集でもカクつかないか心配
・動画編集をするなら趣味程度でも64GB必要なのか知りたい
PCの快適さを真に左右するのは、CPUやグラボ以上に「メモリの容量」だったりします。最低限のラインを間違えるとどれだけハイスペックなPCを買っても、作業中のもたつきやフリーズに悩まされることになりかねません。
しかし、容量が沢山あればいいというわけでもなく、過剰なメモリ容量はフレームレートの低下につながる場合があるため注意が必要です。
この記事を読めば、自分に合っていないメモリ容量を選んでしまって失敗することはありません。

過剰なメモリへの無駄な出費を抑え、その予算をグラボなどの重要パーツに回しましょう。
失敗しないメモリ容量の選び方と決め方
・ゲームごとの具体的なメモリ使用状況
・音楽や動画制作で使うエフェクトの数
・ゲームと同時に配信や録画などをする場合
ゲーム用途であれば、「16GB×2枚の合計32GB」が最もコストパフォーマンスが良く、トラブルも少ない構成です。64GBが必要なのは「明確なクリエイティブ用途」がある場合のみです。
ゲームごとの具体的なメモリ使用状況
最新ゲームを快適に遊ぶための「新基準」として、今や32GBが当たり前になりつつあります。現状、どんなに重いゲームでも使用量は20GB台に収まるため、32GBあれば全てのタイトルに対応可能です。

64GBにする予算があるならその分をCPUやGPUのランクアップに回す方が快適な動作に直結します。
軽量・中量級ゲーム(Apex Legendsなど)
OBSやDiscord、ブラウザを同時に開いて「Apex Legends」を遊んでも使用量は13GB程度に収まります。そのため16GBでも動作はしますが、余裕はほとんどなくマルチタスク環境ではギリギリのラインだと言えます。
重量級ゲーム(モンスターハンターワイルズ、鳴潮など)
「モンスターハンターワイルズ」のような最新重量級タイトルでは、16GBを超えるメモリ使用量になり容量不足となるケースが増えています。
「鳴潮」を4K最高設定で動かしても消費は22GB程度で収まるため、32GBあればどんなに重いゲームでも余裕を持って対応できます。
現行のゲームの中でもトップクラスに重い「Microsoft Flight Simulator」ですら32GBあれば十分であり、推奨スペックとしても32GB搭載モデルが案内されています。
「Escape from Tarkov(タルコフ)」の特殊事情
「タルコフは64GB推奨」という説は、実情を知らないエアプ勢の嘘です。実際は長時間起動するとメモリ使用量が増え続ける仕様があるだけで、それでもピーク時は26GB程度に収まります。
これはゲーム内のクリーナー設定や再起動で簡単に解消できるため、高価な64GBメモリを買わなくても32GBで全く問題ありません。
音楽や動画制作で使うエフェクトの数
音楽や動画制作におけるエフェクトの数に決まった基準はなく、作業スタイルによって大きく異なります。どれだけ重いプラグインを重ねて本格的に作り込むかという「作業の密度」次第で決まります。

趣味程度なら64GBも必要ありません。
音楽制作(DTM)におけるエフェクト・プラグイン
DTMでのプラグイン使用数は個人差が大きいため一概には言えませんが、AIやGPUを活用する最新エフェクトを多用する場合は高いPCスペックが求められます。
ピアノ練習や軽い手直し程度なら32GBで十分ですが、本格的に多数の音源やプラグインを重ねて作り込む場合に限り、32GBでは足りず64GBが必要になります。
動画制作(After Effectsなど)におけるエフェクト
動画編集におけるメモリ選びの分岐点は「エフェクトをどこまでかけるか」にあります。
テロップ入れなどの簡単な動画編集であれば32GBで十分ですが、もし特殊効果を多用する明確な目的があるなら32GBで妥協せず64GBを選びましょう。
ゲームと同時に配信や録画などをする場合
「Apex」や「VALORANT」なら実測13GB程度で収まることも多く、配信やマルチタスクを含めた現在のゲーム環境でも32GBを使い切ることはまずありません。

録画を行う場合はメモリ容量よりもデータの保存場所であるSSDの容量に注意が必要です。
ストレージ(SSD)の重要性
ゲーム自体の容量が増えている上に、録画データを保存するとすぐに容量が埋まるため1TB以上、できれば2TBあると管理が非常に楽になります。
「64GB」がゲームに不要であるワケ
・ゲーム性能(FPS)は上がらない
・「タルコフは64GB必須」というデマ
・コストとデメリット
ゲーム用途において32GBを超えるメモリを使用することはほぼなく、64GB積んでも性能やフレームレートは向上しないため、お金の無駄使いになってしまいます。
現在のゲーム環境において64GBのメモリは「99.9%の人には不要」です。「大は小を兼ねる」と考えがちですが、ゲームにおいては「32GBが性能やコスパの最適解でありそれ以上は過剰投資」と判断しましょう。

例外は「タブ数千個放置」や「絶対に再起動しない」という極端な人だけで、それ以外のゲーマーにとって64GBは100%不要と言い切れます。
ゲーム性能(FPS)は上がらない
メモリは「部屋の広さ」と同じで足りなければ不便ですが、余るほどあっても快適さは変わりません。一人暮らしで4LDK(64GB)に住んでも持て余すように、ゲーム用途で32GB以上のメモリを積んでも単なる空きスペースになるだけです。64GBにしたところで、ゲームのフレームレートは1mmも上がらないのが現実です。
「タルコフは64GB必須」というデマ
「タルコフには64GB必要」というネットの噂は、実情を知らないエアプ勢の嘘か設定を知らないだけの誤解です。
確かに長時間起動で消費量が増え続ける仕様はありますが、これはゲーム内のクリーナー設定や再起動で簡単にリセット可能です。実測でもピーク時は26GB程度に収まるため、適切に運用すれば32GBで全く問題なく動作します。
コストとデメリット
ただでさえメモリ価格が高騰している今、不要な容量への出費はあまりに非効率です。64GBにするための数万円があるなら、RTX 5070からRTX 5070Tiへランクアップさせるなどグラボに投資した方がゲーム性能は劇的に向上します。
さらに、DDR5での4枚挿しは動作不安定や速度低下を招くリスクが高く、それを回避するために大容量2枚組を選べばコストが跳ね上がるため、性能面でも予算面でも無理な64GB化は避けるべきです。
64GBが「本当に必要」になるケース
64GBが必要になるのは、仕事レベルの動画編集や3DCG制作、AI開発といった明確な業務用途がある場合に限られます。
例外として「ブラウザのタブを数千個開く」ような極端な使い方も含まれますが、ゲーム配信にブラウザを組み合わせる程度の一般的な「ながら作業」なら、32GBで十分お釣りが来ます。
「32GB」は現代のスタンダード
・最新ゲームの要求スペック上昇と「重量級タイトル」への対応
・「ながらプレイ」とマルチタスクの余裕
・メモリの特性上「後から増設」が難しい
最新ゲームやマルチタスクへの余裕はもちろんですが、何より重要なのは「DDR5メモリは後から増設するとトラブルが起きやすい」という点。後々の不具合や買い直しを防ぐ意味でも、最初から32GBを選んでおくのが最も安全でコスパの良い選択です。

今の最適解は間違いなく「32GB」です。
最新ゲームの要求スペック上昇と「重量級タイトル」への対応
ゲームの推奨スペックは年々上がり続けており、今後下がることはありません。「モンスターハンターワイルズ」のような最新の重量級タイトルでは、すでに16GBだと設定を落とさないと厳しいのが現実です。
16GBでも多くのゲームは動きますが、快適さを求めるとメモリ不足がボトルネックになり、カクつきや動作不安定を招くリスクが避けられません。
「ながらプレイ」とマルチタスクの余裕
ゲームに加え、OBSやDiscord、ブラウザを同時に開く「ながらプレイ」が今の主流です。
「Apex」程度の負荷なら16GBでも収まりますが、これはあくまで「計算上足りる」だけのギリギリの状態です。
少しでも負荷が増えれば動作が不安定になるリスクがあるため、余裕を持った32GBが実質的な安全圏です。
メモリの特性上「後から増設」が難しい
現在主流のDDR5メモリは非常にデリケートで、後から同じ型番を買い足しても「相性問題」で起動しないトラブルが多発しています。そのため「とりあえず16GBにしておき、後でもう16GB買ってきて増設」という従来の節約術は通用しにくくなりました。
4枚挿しによる速度低下のリスクも踏まえると、余計なトラブルを避けるためにも最初から32GBにしておくのが安心です。
「16GB」で妥協しても良いケース
・16GBで十分な具体的な用途
・予算配分としての戦略
・「とりあえず16GB」という買い方
「VALORANT」や「Apex」のような軽いゲーム専用機として割り切る場合や、とにかく初期費用を抑えたいなら、16GBでの妥協は理にかなった選択です。
後で増設する知識がある場合や事務作業がメインなら全く問題ありません。最新の重量級ゲームを最高設定で遊ぶには心もとないですが、用途さえ限定すれば16GBでも十分に現役で活躍できます。

もし今後発売される新作ゲームを追わず、決まったタイトルだけで遊ぶと割り切れるなら、16GBでも十分です。
16GBで十分な具体的な用途
「VALORANT」や「Apex Legends」などの競技系タイトルがメインなら16GBでも全く問題ありません。実際、ゲームをしながら配信や通話を同時に行っても使用量は13GB程度に収まるため、そのまま配信活動も可能です。
動画編集やイラスト制作も、カット編集や趣味の範囲であれば16GBで十分快適にこなせます。
予算配分としての戦略
予算が厳しいならメモリを32GBにするよりグラフィックボードのランク維持を優先すべきです。ゲームの快適さはグラボの性能に直結するため、ここで妥協するのは本末転倒です。
実際、重量級の一部を我慢できるなら9割以上のゲームは16GBで動くため、特定のタイトルにこだわらない限り困ることはまずありません。
「とりあえず16GB」という買い方
メモリ価格が高騰している今、あえて16GBを選んで初期費用を抑えるのも有効な手です。メーカーのオプションで増やすと割高になりがちなので、まずは標準のままで購入し、必要になったり安くなったりしたタイミングで自分で交換するのが安く済む方法です。

将来容量を増やす際は空きスロットに足すのではなく、古いものを外して新しいセットに入れ替える「全交換」をおすすめします。
メモリは「増設」ではなく「全交換」すべき理由
・「4枚挿し」による性能低下とトラブル
・シビアな「相性問題」
・コスト面での解決策
現在主流のDDR5メモリはデリケートで、空きスロットに継ぎ足す「4枚挿し」は不具合や性能低下のリスクが高くなります。
そのため、容量を増やしたいときは増設ではなく、既存のメモリを抜いて新しい大容量セットにまるごと「交換」するのが最も安全な方法です。
「4枚挿し」による性能低下とトラブル
DDR5で4枚すべてのスロットを埋めると仕様上どうしても速度が落ちたり動作が不安定になったりします。かつてのDDR4とは違い、今のDDR5環境では「増設」ではなく、既存のものと入れ替える「交換」が基本になります。
シビアな「相性問題」
「同じ型番なら安心」という常識はDDR5では通用しません。製造時期によって中身のチップが異なる場合があり、それらを混ぜると不具合の原因になるからです。
トラブルを避けるには、動作確認済みのセット品を購入し、既存のメモリと丸ごと入れ替えるのが最も確実です。
コスト面での解決策
元々刺さっていたメモリはメルカリやヤフオクなどで売却します。これにより、新しいメモリ(32GBキットなど)の購入費用の一部を回収でき、実質的なコストを抑えつつ安全にアップグレードできます。
