マザーボードはPCパーツを繋ぐ「基盤」ですが、グレードを上げてもゲームのフレームレート(FPS)はほとんど変わりません。 BTOパソコンにおいては、性能よりも「将来パーツを増やせるか(拡張性)」だけをチェックすればOKです。
グレード(チップセット)の基礎知識
マザーボードにはランク(チップセット)がありますが、基本的には「接続できるパーツの数」が違うだけと考えてください。
- 上位(X870等): 拡張性抜群だが高価。
- 中堅(B650等): 標準的な構成。
- 廉価(A620等): コスパ重視。多くのBTOで採用。
ゲーム性能は変わらないため、標準搭載されている「廉価グレード(A620等)」で十分です。わざわざ高額なカスタマイズをする必要性は低いです。
※ゲーム性能は変わらないため、標準搭載されている「廉価グレード(A620等)」で十分です。わざわざ高額なカスタマイズをする必要性は低いです。
【重要】M.2 SSDスロットの「数」に注意
廉価グレード(A620など)の最大の弱点は、「M.2 SSDを挿すスロットが1つしかない場合が多い」ことです。
- 一般的なA620搭載機:スロットが1つしかなく、購入時のSSDで埋まっています。将来SSDを増設したくても、空き場所がないため増設不可(または難易度が高い)となります。
- ドスパラ等の優秀なケース:同じA620でも、独自仕様で「スロットを2つ確保」している場合があります。これなら後から簡単に増設できます。
※仕様表にある「M.2スロット:1」という表記は、「空き数」ではなく「全体の最大数」を指しているケースがほとんどです。
その唯一のスロットには、標準搭載のSSDが既に刺さっているため、実質的な「空きはゼロ」となります。
BTOマザーボードの注意点
BTOパソコンのマザーボードは、市販品とは仕様が異なる「専用モデル」が使われていることが多いです。
- BIOS更新は慎重に: 市販の更新プログラムを使うとPCが壊れる可能性があります。必ず「BTOメーカー公式サイト」で配布されているものを利用してください。
- USB増設カードは非推奨: 後からUSBポートを増やすカードは相性問題が起きやすいため、基本的にはおすすめしません。
チェックポイント
マザーボードは「電源タップ」です。
高級な10個口タップを使っても、ドライヤーの風量(PCの性能)は1ミリも変わりません。 違いは「挿せる数」だけです。安いタップ(A620)は口数が少ないため、将来SSDを増やす予定があるなら、必ず「空きスロット」があるか確認してください。
