・セールのスケジュールを知りたい
・見せかけのセールに騙されたくない
・ネットでよく見る「今は買うな」は本当なのか?
BTOパソコンは決して安い買い物ではありません。「買った直後に値下げされたらどうしよう」と不安になるのは当然です。
現在のPC市場は深刻なパーツ不足とパニック需要により、異常な価格高騰が続いています。実際に大手メーカーですら出荷停止や大幅な値上げを余儀なくされているのが現実です。
この記事では、元PCショップ店員の経験をもとに、最新の「BTOパソコンの買い時」と「絶対に避けるべきNGタイミング」について徹底解説します。
BTOパソコンが安くなる「お得な時期」
・年始の初売りセール・福袋(1月1日〜1月5日頃)
・5〜6月(ゴールデンウィークセール)
・7〜8月(夏ボーナス・夏休みセール)
・9月(半期決算セール)
・ブラックフライデー(11月下旬)
BTOパソコンは上記の5つのタイミングで割引率が高くなり、理論上の最高割引率を狙うなら「1月1日〜3日の初売り」が1年で最も高い傾向にあります。
しかし、「割引率」が高いだけで一年で一番安いとは限らないので注意が必要です。新型パーツの発売直後や緊急の必要性がない時の通常購入は避けるべきです。

BTOパソコンはパーツの仕入れ値や市場トレンドが直結する「時価」の商品であり、明確な「定価」が存在しません。
年間の安い時期と代表的セールカレンダー
「周辺機器はAmazonの大型セール」「PC本体は年始の初売り(買えればラッキー)か、夏・秋の決算セール」が狙い目です。
| 時期 | セール・傾向 | 解説 |
|---|---|---|
| 1月 | 初売り・福袋 | 1年で最も割引率が高い |
| 2月 | 新製品発売期 | 発売直後は「ご祝儀価格」で割高 |
| 3月 | 新生活・決算 | 新製品が出たばかりの時期と重なるため価格が下がりきらない |
| 4月 | 新製品の価格安定期 | 新製品の価格が徐々に落ち着き始める準備期間 |
| 5月 | GWセール | 新製品の価格が適正価格に落ち着き始める時期 |
| 6月 | ボーナス前 | 大きなイベント前で価格が安定または下落傾向になる |
| 7月 | 夏ボーナスセール | パーツ価格が底値を打ちやすい時期なのでBTOパソコンも安く買えるチャンスが多い |
| 8月 | 夏休みセール | 7月に続き比較的安価に購入できる時期 |
| 9月 | 半期決算セール | BTOメーカーが半期決算セールを行い、夏セールの流れで狙い目 |
| 10月 | ハロウィンセール | 大きなセールがなく年末に向けた準備期間 |
| 11月 | ブラックフライデー | パーツ・周辺機器が狙い目ですがPC本体は思ったほど下がらない |
| 12月 | 年末・クリスマス | 「1月の初売り」でインパクトを出すために年末はあえて価格を下げず力を温存する傾向 |
年始の初売りセール・福袋(1月1日〜1月5日頃)
理論上は1年で最も安くなりますが、サーバーダウンや即完売が頻発する極めて購入難易度の高い運試しのようなイベント。
5〜6月(ゴールデンウィークセール)
新製品の価格が落ち着く「安定期」として絶好の買い時で、GWセールのような特定の時期はPCが非常によく売れる時期でもありメーカーも力を入れています。
7〜8月(夏ボーナス・夏休みセール)
7月や8月は決算とボーナス商戦が重なるため、例年であれば底値に近い価格が期待できる絶好のタイミングです。
9月(半期決算セール)
9月の半期決算セールは、年末にかけての激しい値上げに巻き込まれる前の「適正価格」で購入できる最後のタイミングの一つ。年内で安く手に入れるための絶対に見逃せないチャンスです。
ブラックフライデー(11月下旬)
11月下旬のブラックフライデーは、モニターや周辺機器、パーツ単体を狙うには絶好の機会です。
BTOパソコン本体に関して、全体が一斉に安くなるわけではなく一部のモデルに限って格安で販売されているため、しっかりと市場調査する必要があります。
「買ってはいけない」タイミング
・新製品の発売「直後」
・ブラックフライデー等の大型セール直前
・12月中旬〜年末(クリスマス・年末セール)
大前提として、「自分が必要になった時」が買い時です。その近辺のセールをうまく活用し「3つのNG時期」さえ避けておけば購入選びで大きく失敗することはまずありません。

「時期が悪い」という言葉は無視してください。PCパーツは常に進化し続けるため「完全に良い時期」など存在しません。
新製品の発売「直後」
新製品が発売された直後は適正価格よりも数万円高い「ご祝儀価格」と呼ばれる設定で販売される傾向があります。新しいものは需要が高くメーカー側も値下げをしなくても売れるため価格を下げる理由がありません。

価格が落ち着くタイミングは「新発売から3〜4ヶ月後」です。
大型セールの「直前」
インパクトを出すためにセールの直前週に価格改定が行われ、実質的な値上げが行われるケースがあります。
RTX 5080/5090搭載などの高額モデルは利益幅が大きいため、セール時に数万円単位で値引きされることがあるので待つ価値がありますが、25万円以下のPCは元々の利益幅が薄いため大型セールであっても大幅な値引きは期待できません。

大型セールの直前は購入を控えるのがセオリーです。
12月中旬〜年末(クリスマス・年末セール)
PCショップやメーカーは、1月1日からの「初売り(年始セール)」でインパクトのある安さを出すために、年末はあえて価格を下げずに力を温存する傾向があります。
「クリスマスセール」という名称でセールが行われていても、年始セールに向けた調整期間であるため大幅な値下げは期待できません。稀にクリスマス当日に突発的に安くなる可能性もゼロではありませんが基本的には年始の方が安くなります。

割高になりやすい12月中旬~年末に慌てて買うメリットはありません。
その他のお得なテクニック【3選】
・安いメーカー・ショップのセール特性を利用する
・「ポイント還元」と「自己増設」で実質価格を下げる
・「自己増設」でコストをカット
現在は「待てば安くなる」というセオリーが通じないため、「メーカー選び」「ポイント活用」「自己増設」の3点が重要になります。
安いメーカー・ショップのセール特性を利用する
メーカーごとの「セール更新のタイミング」や「癖」をあらかじめ把握しておくことが最安で買う鍵となります。
FRONTIER:週替わりセールの更新を狙う
FRONTIERのセールは毎週金曜日の15時に更新されるので最も在庫が豊富で条件が良い開始直後のチェックが欠かせません。
価格を抑えるためにメモリが「1枚刺し」になっているモデルも多く、性能重視で2枚組へ変更すると追加費用がかかる点には注意が必要です。
- 再入荷時の値上げ
- 人気モデルが売り切れて再入荷した場合、数千円〜数万円単位で値上げされて戻ってくることが常態化しています。そのため、売り切れ前の「初回在庫」で買うことがおすすめです。
アプライドネット:隠れた最安値を掘り出す
大手ほどの知名度はありませんが「メモリ倍増」や「決算セール」などのキャンペーンが適用されると構成によってはFRONTIERを上回る最安値になることがあります。
サイトの検索機能が弱く本当にお得なモデルを見つけるのが難しいのが難点です。
Dell:突発的な「価格破壊」とクーポン
Dellは他社より数万円安い、相場を無視した価格を打ち出すことがあります。
セールが終わると一気に価格が跳ね上がってしまうため、激安モデルを見つけたら迷わず決断する必要があります。購入時は学割やクーポンを併用し、さらに価格を下げることも可能です。

学生なら学割が強い外資系のPCメーカーがおすすめです。
「ポイント還元」と「自己増設」で実質価格を下げる
表面上の価格が高くてもポイント還元を含めた「実質価格」で計算すると実は最安値になるケースがあります。
ドスパラ(Galleria)× Steamポイント
ドスパラは本体価格こそ他社より割高な傾向にありますが、Steamウォレットにチャージ可能な高額ポイント還元で勝負しています。
ゲーマーにとってはこのポイントが現金と同等の価値を持つため、還元分を差し引いた「実質価格」で見れば結果的に最安になるケースも少なくありません。
Lenovo / マウスコンピューター × 楽天リーベイツ
メーカー公式サイトで購入する際は、ポイントサイト「楽天リーベイツ」を経由することで時期によっては最大20%もの楽天ポイント還元を受けられます。
これにより実質価格を数万円単位で下げることが可能ですが、納期や決済に関する条件については各キャンペーンの詳細を事前に確認しておく必要があります。
家電量販店
家電量販店などでは現金払いで10%のポイント還元が受けられます。 ポイントは即座に付与されることが多いため、PCを買ったその足で、お得にモニターや周辺機器を揃えられるのが大きなメリットです。
「自己増設」でコストをカット
BTOメーカーのメモリやSSDの増量などのカスタマイズオプションは、市場価格よりも割高に設定されていることが多いため、自分でパーツを買って取り付ける方が安く済みます。
SSDの増設
メーカーのカスタマイズでSSDを増やすと割高になりますが、自分でパーツを買って取り付ければ相場次第で1万円近く節約できることも珍しくありません。
基本的には空きスロットに挿すだけのお手軽作業ですが、一部の安価なマザーボード搭載機では空きがなく、難易度の高いマザボの「交換」作業を強いられるケースがあるため事前の確認が必須です。
メモリの増設・交換
BTOのカスタマイズでメモリを増やすと割高になりがちですが、標準構成で購入し後から自分でパーツを買って交換すれば費用を安く抑えられます。
ただし、メモリは相性問題が本当に起きやすいデリケートなパーツです。トラブルを避けるため、既存のものに買い足す「増設」ではなく、新しいメモリセットへの「全交換」をおすすめします。

同じ製品型番でも製造された年月日が違うだけで相性のエラーが起きます。
自己増設に関する重要な注意点(保証について)
自己増設で最も気になる保証についてですが、規約上は「改造」扱いでも修理の際に元の構成に戻せば対応してもらえるケースが一般的です。
作業中の破損はもちろん保証対象外で、不具合が起きた際の原因特定も自分で行う必要があるため完全な初心者には少しハードルが高いです。
